身体を作る成分・昔の人は粗食だったが無農薬、化学調味料のない栄養価の高い食品を食べていた。
- 2月3日
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更新日:2月14日
私たちの身体は、日々口にする食べ物を材料として作られています。
筋肉や骨、関節、血液、内臓、神経、さらにはホルモンや免疫機能に至るまで、
すべては栄養素から構成され、常に新陳代謝を繰り返しています。
現在感じている体調や不調は偶然起こるものではなく、長年の食生活の積み重ねが結果として表れている場合もあります。
現代は食べ物が豊富で、いつでも手軽に食事を取れる便利な時代です。
しかしその一方で、栄養の「質」は大きく変化しています。
加工食品やインスタント食品、外食やコンビニ食が増え、保存料・着色料・化学調味料を含む食品を無意識のうちに摂取する機会が多くなりました。
その結果、カロリーは十分に足りていても、身体を修復し整えるために必要なミネラルや微量栄養素、酵素が不足しやすい状態が生まれています。
一方、昔の人々の食生活は「粗食」と表現されることがありますが、決して栄養価が低かったわけではありません。
主食は米や雑穀、副菜には野菜、豆類、海藻、魚など、自然の恵みを中心とした食事が基本でした。農薬や化学肥料がほとんど使われていなかった時代の作物は、土壌の栄養を十分に吸収し、現代よりも高い栄養価を持っていたと考えられています。
さらに、昔の人々の食生活を語るうえで欠かせないのが、発酵食品の存在です。
味噌や醤油、漬物、納豆といった発酵食品は、保存性を高めるためだけでなく、身体の調子を整える重要な役割を果たしていました。
発酵の過程で生まれる酵素や有用菌は、腸内環境を整え、栄養の吸収を助ける働きを持っています。腸は「第二の脳」とも呼ばれ、自律神経や免疫機能と深く関係しており、腸内環境が整うことで全身の働きが安定しやすくなります。
また、人工的な保存料や化学調味料が存在しなかった時代の食事は、内臓への負担が少なく、身体が本来持つ回復力や調整力を十分に発揮できる環境にありました。
現代では味や利便性が優先される一方で、知らず知らずのうちに身体へ余計な負担をかけているケースも多く見られます。
こうした負担の蓄積が、慢性的な不調として表面化している可能性は否定できません。
昔の食事は季節との結びつきが非常に強いものでした。
春には芽吹きの野菜、夏には身体を冷やす食材、秋には滋養を補う作物、冬には保存食や根菜類といったように、その時期に必要な栄養を自然に取り入れていました。
旬の食材は栄養価が高いだけでなく、身体のリズムを整える働きもあり、環境の変化に無理なく適応できる食生活が成り立っていたのです。
また、整体やカイロプラクティックの現場でも、「食生活の乱れ」が身体の歪みや慢性的な不調に大きく影響しているケースは少なくありません。
栄養バランスが崩れると、筋肉や関節、靭帯の回復力が低下し、骨格の歪みが定着しやすくなります。
特にミネラル不足は自律神経の乱れを招き、肩こり・腰痛・頭痛・不眠といった症状を慢性化させる要因となります。整体による骨格調整や筋肉調整の効果を持続させるためには、施術と同時に「身体を作る食事」を見直すことが重要です。
無添加・自然食品を意識した食生活は、血流改善や代謝向上を促し、自然治癒力を高める土台となります。
現代人に多い肩こり、腰痛、慢性的な疲労感、自律神経の乱れ、回復の遅さといった不調は、姿勢や運動不足だけが原因ではありません。
身体を作る材料そのものが不足していたり、質が低下していたりすることが回復力を妨げている場合も少なくありません。
無農薬・無添加に近い食品を意識し、素材本来の力を活かした食事へと近づけることは、健康な身体づくりの基礎を整えることにつながります。
毎日の食事を見直すことは、今ある不調の改善だけでなく、将来の健康を守るための大切な土台です。
身体は食べたもので作られる――この当たり前の事実を改めて見直すことが、現代を健やかに生きるための大きなヒントになるのではないでしょうか。



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